投稿日:2011年11月17日/ 更新日:2013年3月13日


ゲームデザイン研究会では学術研究の発表、現場で使われている技術討論、哲学や考え方の議論などあらゆる面からゲームデザインをめぐってディスカッションを行います。

定期的に研究会を行い、ゲームデザイン研究をゲーム開発者に知らせ、役立ててもらうのと同時に開発者から研究者へのフィードバックを行うマッチングの場を提供するのが主な目的です。

前回では「ゲームデザイン研究の現状」をテーマにし、海外のムデザイン研究の動向、そしてゲームデザイン研究における問題点について紹介しました。

(動画はこちら: http://www.ustream.tv/user/DiGRA_JAPAN_CHANNEL/videos)

今回の研究会のテーマは「ゲームデザインのモデル化」です。

「仕組み」からゲームを製作していく制作側、「結果」と「体験」からゲームを分析する側、それぞれ異なる観点からゲームを見ています。

両者は同様に「ゲーム」に関わっていますが、大きなコミュニケーションギャップが存在しています。

その一つの理由として、彼らの間に「共通言語」が存在しないからなのではないでしょうか? そもそも、開発者の間、研究者の間ですら、共通言語は存在していないのではないでしょうか?

より一層開発、研究側の間のコミュニケーションを活発にするために、まず第一歩として、ゲームデザイン研究会ではそのコミュニケーションの土台となる「ゲームデザインのモデル化」を目指しています。

■対象者
ゲーム開発者、研究者、学生、ゲーム研究に興味を持たれる方

■研究発表者募集
ゲストテーマとしてゲームデザインを中心とした学術研究発表を募集しております(発表時間は30分以内で希望する時間)。研究会のテーマ(ゲームデザインのモデル化)に必ずしも沿った内容である必要はありません。

学会発表ではなく、あくまで研究の紹介ですので、軽い気持ちで発表とディスカッションをしていただけれと思っております。開発側の意見が伺える良い機会なので、奮ってご参加ください。

「ゲームデザイン」という言葉は多分に曖昧な要素を含んではいますが、ここではゲームプレイのために用意される遊びの仕組み全般とします。

■開催概要
日程:12月4日 14時~16時
会場: 日本工学院専門学校蒲田キャンパス 3号館8階、30818教室

http://www.neec.ac.jp/campus/kmt/

日本工学院の一番大きな建物になります。
正面より入館して、右手(日本工学院の名前が書いてあります)に入り
すぐ右手にエレベータがありますので、8階までお願いします。
(体験入学同時開催なので、誘導員に聞いていただければ案内いたします)

定員数: 60 (Ustream中継検討中、ない場合動画を後日アップロードする予定)
予約締切時間 2011-12-03 16:00
参加費 無料

参加登録はこちら:
https://docs.google.com/spreadsheet/viewform?hl=en_US&formkey=dGlwd1EtWGU4Q0pJWTZyMVJpUEpHNEE6MQ#gid=0

講演応募はこちら:
https://docs.google.com/spreadsheet/viewform?hl=en_US&formkey=dEtIa2x1bm5EMTA2SU1oNnFhYV81Z3c6MQ#gid=0

—————————————————————–
日本デジタルゲーム学会
2011年12月 ゲームデザイン研究会(第二回)
~ゲームデザインのモデル化~
—————————————————————–

14:00 趣旨説明
14:10 ゲームデザインモデル化の入門編:MDA Frameworkの紹介 (ケネス・チャン: キューエンタテインメント株式会社)
14:30 ゲームデザインのモノサシ (大野功二:オープランニング)
14:50 ゲスト講演 (手塚忠孝:フリーランス)
15:10 ゲームデザインのモデル化 – パネルディスカッション
16:00 閉会

■講演内容
1.講演タイトル:ゲームデザインモデル化の入門編:MDA Frameworkの紹介

講演内容:ゲームデザインのモデル化はなぜ重要なのか?モデル化することで何を得られるのか?何をすればゲームデザインのモデル化が出来るのか?本セッションでは以上の3つの問題にフォーカスし、ゲームデザイン研究会の今後の活動アジェンダであるゲームデザインのモデル化について説明します。
本セッションでは、主にGDCなどで紹介されている、MDA Frameworkというモデルを中心に紹介します。事前にMDAに関する資料を予習することをお勧めします:
MDA Framework (原文) http://www.cs.northwestern.edu/~hunicke/MDA.pdf
MDA Framewok(和訳・まとめ) 後日公開予定

講演者:ケネス・チャン
講演者プロフィール:香港とオーストラリアで育てられた香港人。英語、広東語、北京語と日本語のクヮドリンガル。2008年にアメリカのノートルダム大学 の工業デザイン学科を卒業し、2009年から東京工科大学の大学院修士課程で脳波分析を基づいてゲームデザインについて研究。Siggraph Asia 2010、Nicograph International 2011などで研究発表を行う。IGDA Japan i18n Force (Internationalization Force)の他、DiGRA Japan研究委員会学生フェローとしてゲームデザインの学問化に向けて活動。Global Game Jam 2011東京工科大学会場の開催にも携わった。現在キューエンタテインメント所属。
連絡先:@chankenneth(ツイッター)、chan.kenneth.k(あっと)gmail.com

2.講演タイトル:ゲームデザインのモノサシ(スカイプ講演)
講演内容:ゲーム制作において、ゲームデザインにおける面白さをスタッフ間で共有することは、とても重要なことです。しかし、現在、日本のゲーム開発において、ゲームデザインを表現するための言葉が多いとは言えません。
「その仕様の面白さは、具体的にどういうことなの?」
このような問いかけに対して、議論が起こることは少なくありません。
しかし、その議論でさえ、開発スタッフ同士が「共通のゲームデザインのモノサシ」を持っていなければ、成立しえないのが現実です。そこで、本講演ではゲーム開発における「ゲームデザインのモノサシ」とは何か? について掘り下げてみます。

講演者:大野功二
講師プロフィール:学生時代に工学社 月刊I/Oの投稿ライターとして活躍。その後、ゲームプログラマーとしてゲーム会社に就職。現在は、ゲームプランナーおよびテクニカルサポートとして活躍中。

3.)講演タイトル:ゲームデザインのモデル化 – パネルディスカッション

講演内容:制作側、研究側が双方の知見を基に、ゲームデザインのモデル化についてディスカッションします。モデル化において、両側がどのように貢献できるか、どこまで実現できるか、そして望ましいモデルとは何なのかについて討論します。

登壇者:大野功二、簗瀬洋平、井上明人
司会:ケネス・チャン

講師プロフィール:
大野功二:学生時代に工学社 月刊I/Oの投稿ライターとして活躍。その後、ゲームプログラマーとしてゲーム会社に就職。現在は、ゲームプランナーおよびテクニカルサポートとして活躍中。

簗瀬洋平:北海道札幌市出身。埼玉県川口市育ち。電気通信大学電子情報学科出身。1996年にゲーム業界に入りデバッグのアルバイトからスクリプター、シナリオライターを経てゲームデザイナー。日本コンピューターシステムメサイヤ事業部、株式会社キャリアソフト、株式会社コーエーネット、株式会社日本コンピューターエンターテインメント、株式会社アトラス、株式会社ゲームリパブリックを経て現在株式会社サイバーコネクトツー在籍。シナリオ、システム、レベルの一体化とAIによるインタラクション豊かなゲームデザインを目指して開発をしています。

井上明人:1980年生まれ。国際大学GLOCOM研究員/助教。2005年慶應義塾大学院 政策・メディア研究科修士課程修了。2005年より同SFC研究所訪問研究員。2006年より国際大学GLOCOM研究員。2007年より同、助教。2010年日本デジタルゲーム学会第一回学会賞(若手奨励賞)受賞。論文に「遊びとゲームをめぐる試論 ―たとえば、にらめっこはコンピュータ・ゲームになるだろうか」など。2011年より#denkimeterプロジェクトを提唱。現在Gamificationの書籍を執筆中。