投稿日:2019年6月22日 / 更新日:2019年6月22日


ご挨拶

日本デジタルゲーム学会は、「デジタルゲームに関する学術、技術の進歩発展と普及啓蒙をはかり、会員相互間および関連学協会との連絡研究の場」となることを目的として2006年に設立され、2007年に、国際学会DiGRA2007を開催しました。近年では、2010年12月に最初の年次会、2012年2月に2度目の年次大会を行ったほか、地域研究会やSIGの活動も活発です.
このたび,DiGRAJ初の試みとして,7月28日に事前審査付きの研究発表大会を行うこととなりました.みなさまの活発な参加と議論をお待ちしております.

実施要項

開催日:2012年7月28日(土)10:00-16:00
会 場: 東京工業大学 田町キャンパス
キャンパスイノベーションセンター 多目的室2

タイムスケジュール
10:00~10:20 はじめに
10:30~12:00 モーニングセッション(司会:三宅陽一郎)
12:00~13:00 昼休み
13:00~14:30 アフターヌーンセッション(司会:一小路武安)
14:45~16:00 基調講演(遠藤雅伸、中嶋謙互、品田洋介)

参加費

事前登録 当日参加
一般会員 2000 3000
一般非会員 3000 3000
学生会員 500 1000
学生非会員 1000 1000

プログラム

2012年夏季研究発表大会プログラム

モーニングセッション

司会:三宅陽一郎(株式会社スクウェア・エニックス)
動画

高橋志行 シナリオとリスク:ゲームは〈活躍〉をどのように記述できるか
予稿:Takahashi-Muneyuki.pdf
蔵原大 ウォーゲーミングの近現代史 ― 軍事的「シリアス・ゲーム」の二百年間
予稿:Kurahara-Dai.pdf
簗瀬洋平
小野憲史
井上明人
ゲームデザイナーが乗用車のチュートリアルを作ったら
予稿:Yanase-Youhei.pdf

アフタヌーンセッション

司会:一小路武安(東京大学大学院経済学研究科 特任助教)
動画

Paul Dewaal、
Andrea Kutics
豊沢聡
中川明彦
Improved Game Artificial Intelligence through Interactive Environments
予稿:Paul-Dewaal.pdf
吉永大祐 「四八ショック」とは何だったのか:
インターネット上のゲームファンコミュニティにおける”クソゲー”言説とその変容
予稿:Yoshinaga-Daisuke.pdf
小山友介 ソーシャルゲームの行動経済学的解釈

基調講演

動画
公演者
遠藤雅伸(DiGRA JAPAN研究委員会委員長)
中嶋謙互(ネットワーク技術者)
品田洋介(ソフトバンク クリエイティブ)
表題
「いいからお前も本を書け!~日本独自のノウハウを未来に残すには」
概要
日本のゲーム開発者の多くは、現場でのノウハウを共有するために「本を書く」というイメージを全く持っていない。そんな中で自ら本を書いた技術者は何を思いどんな苦労をしたのか、これらの有益な知見を世に送り出すために編集者はどんな努力をしているのか、欧米に遅れていると言われる日本独自のゲーム技術書の未来を考える。

活動記録

終了報告

第一回夏季研究発表大会 ご報告

去る 7月28日(土)に東京工業大学 大田町キャンパス・キャンパスイノベーションセンター において開催いたしました 「DiGRA JAPAN 2012年夏季研究発表大会」は、50名近い参加者を 得て、盛況のうちに終えることができました。参加して頂いた皆様、講師の皆様、関係者の皆様に 深く感謝申し上げます。

夏季研究発表大会は今回、学会初の試みであり、冬に開催される本大会と対を為す形で、 夏に発表の機会を設けるべきであるという考えに基づき、 研究委員会が主導する形で開催いたしました。
発表件数としては6件、基調講演として「ゲーム関連書籍の出版に関するパネルディスカッション」を行いました。

発表内容としては、TRPG、ウォーゲーム、デジタルゲームデザインなど、 複数の立場からデジタルゲームコンテンツ、デジタルゲーム製作に関する研究と批判が展開され、
また、人工知能、デジタルゲームをめぐる言論、行動経済学など多岐にわたる立場から
デジタルゲームへの分析が為されました。 いずれもしっかりとした研究であり、発表後の参加者を交えた討論も大いに盛り上がりました。 発表時間は20分、討論10分という形で参加者との討論に重点を置いた大会でもありました。
パネルディスカッションでは、「ゲーム開発者が本を書くこと」をテーマに、 遠藤雅伸様(DiGRA JAPAN研究委員会委員長)、中嶋謙互様(ネットワーク技術者)、品田洋介様(ソフトバンククリエイティブ)が、それぞれの立場から、鋭い意見を交わされることで、 最新のゲームをめぐる出版に関する現状が浮き彫りにされ、貴重な知見が共有されました。

夏季研究発表大会は第一回として大きな成果を上げ、 来年度も開催に向けて準備したいと考えております。ありがとうございました。

三宅 陽一郎 (研究委員)

写真

動画

2012夏季研究発表大会(YouTube DiGRA JAPAN CHANNEL)
https://www.youtube.com/playlist?list=PLsKFioSxwiJNkP7yuMjoo4sjMbl5Y9wJb