投稿日:2017年5月1日 / 更新日:2017年5月1日


〇日本デジタルゲーム学会 学会賞

該当者なし

 

〇日本デジタルゲーム学会2016年度若手奨励賞

一小路武安 氏(現職 東洋大学経営学部 講師)

受賞理由
一小路氏は、本学会において継続的に重要な学会発表と論文発表を行うと同時に、本大会、夏季研究発表大会、研究委員会を中心的な位置から牽引している本学会の立役者の一人である。また 2014年3月から2016年3月には理事を務めた。氏の研究は経営学に立脚するものであるが、企業内の技術イノベーションがどのように起こり、それが産業全体をどのように変化させ、流通を通してどのように消費者を変革して行くか、というところにある。それらの論文は高く評価され、第二回京都ゲームカンファレンスでは招待の形で講演している。さらに大会運営に際して、この数年の活躍はめざましく、間違いなく大会運営の一番の推進役である。また、Game Community Summitなどとの他団体との連携も積極的に推進しており、本学会の急速な発展に大きく寄与している。このように一小路氏は、デジタルゲーム研究の発展と本学会に献身的に貢献してきた人物であると認められ、日本デジタルゲーム学会賞・若手奨励賞にふさわしいと判断しここに推薦するものである。

主要業績
(1)一小路武安「ゲーム開発に影響を与える組織構造や環境の検討」『デジタルゲーム学研究』(掲載予定)、2017年。
(2)一小路武安「ゲーム開発における最適プロジェクトの検討」『デジタルゲーム学研究』8(1/2)、1-7頁、2016年3月。
(3)和田剛明・一小路武安「技術認識の違いによるイノベーションの連続性認識の差異―MMORPGはどこから来たのか」(招聘報告)『第二回京都ゲームカンファレンス』、2016年3月17日。
(4)勝又壮太郎・一小路武安「スマートフォンゲームサービスと消費者反応の関係性」『日本デジタルゲーム学会2015年夏季研究発表大会』、2015年8月1日。
(5)一小路武安・勝又壮太郎「新製品の情報源から見るゲームユーザーのセグメンテーション」『日本デジタルゲーム学会2013年度年次大会』、2014年3月9日。

鎌倉哲史 氏

受賞理由
鎌倉氏は、科学技術振興機構 (JST) 戦略的基礎研究推進事業 (CREST)「オンラインゲームの教育目的利用のための研究」の主要メンバーとして、産官学連携によるデジタルゲーム研究を推進してきた。市販のゲームソフトを用いてワークショップを設計・運営し、歴史授業の教育効果や裁判員制度学習の有効性などについて、主に教育心理学の観点から検討し、その研究成果は本学会誌に多数掲載され、当該研究分野を発展させる役割を果たしてきた。また、本学会が創設後、組織的体制が整備されるまで、学会運営に携わるなど、本学会の発展に寄与してきた。以上の通り、鎌倉哲史氏は、デジタルゲーム研究の発展と本学会に献身的に貢献してきた人物であると認められ、日本デジタルゲーム学会賞・若手奨励賞にふさわしいと判断しここに推薦するものである。

主要業績
(1)鎌倉哲史・富安晋介・馬場 章(2009)MMORPGを用いた歴史授業の教育効果について―工業高等専門学校における実験の結果報告―『デジタルゲーム学研究』第3巻第1号
(2)鎌倉哲史(2010)書評『Learning Online with Games, Simulations, and Virtual Worlds』『デジタルゲーム学研究』第4巻第2号
(3)鎌倉哲史・七邊信重・馬場 章(2011)MMORPGを用いた歴史授業のデザイン研究―授業参加機会の平等性の観点から―『デジタルゲーム学研究』第5巻第1号
(4)鎌倉哲史・須田一哉・ルジラット ヴィニットポン・藤原正仁・馬場 章(2012)ゲーム内役割体験に基づく裁判員制度学習の有効性に関する研究―「有罪×無罪」を用いた高校におけるゲーム体験ワークショップを通して―『デジタルゲーム学研究』第6巻第1号

〇日本デジタルゲーム学会 学生大会奨励賞

新井 恒陽 氏(日本大学 生産工学部)

タイトル:「子供の協調性向上を目的とした大縄飛び訓練シリアスゲームの開発」

受賞理由
子供の協調性向上を目的とした大縄飛び訓練のためのシリアスゲームを実際に開発し実証実験をしっかり行っている。
結果を基に改良したシリアスゲームの実験にも意欲的であり、今後の成果も期待できる研究である。

(共著者)
来嶋 悠士 日本大学 生産工学部
黒田 尚長 日本大学 生産工学部
栗飯原 萌 日本大学大学院 生産工学研究科
古市 昌一 日本大学大学院 生産工学研究科