投稿日:2013年3月13日 / 更新日:2014年3月22日


日本デジタルゲーム学会2012年度年次総会

議事録 開催日時:2013年3月4日(月)13:10-14:10

開催場所:九州大学大橋キャンパス

◆総会成立要件について

総会開催時の有効会員総数は229名であった。本総会の参加者と議決委任の合計が80名であったため、総会としては成立しなかった。ただし、規約の第34条ならびに第36条に則り、仮総会として実施すること、本仮総会の議事録を一か月ホームページにて公開し、会員の議論に付託の上、書面による異議が会員数の3分の1を超えない場合は、これを総会決議と認められる旨が伝えられた。

◆第一号議案:2011年度および2012年度 活動報告

細井会長より、理事会の活動報告があった。理事会の活動は下記の通りであった。

1) 役員選挙規定について準備を開始(2011年度)

2) 全国規模での学会活動の受け皿として、「支部」以外の地域的な研究組織設置を検討→「地域研究会」の設置を規約化(2011年度)

3) 関連する学会、組織との連携、協力関係について協議を開始(2011年度=日本ゲーミング&シミュレーション学会、2012年度=文化庁メディア芸術コンソーシアム事業およびデジタルアーカイブ事業)

4) 規約に基づく学会活動を確立するため現行規約の全面的な精査と改訂作業を行い、役員の選出規定を新規策定した(2012年度)

5) 関西研究部会(略称DiGRA-K)以外の研究部会として、すでに活動が活発であった中部における研究部会(DiGRA-C)の設置を検討した(2012年度)→学会規約との関係でまだ正式発足に至っていない。

6) 研究活動の活性化を目的とする年次大会を恒例化するための検討を進めた(2012年度)

7) 会員拡大を積極的に推進した(2011年度、2012年度)→2010年度233名/現在282名(会費未納および未連絡会員を含む)

8) 定例理事会以外でもメーリングリストを活用し、理事会の審議を効率化しつつ議論を充実させた(2011、2012年度)

 

遠藤理事・研究委員長より、研究委員会の活動報告があった。研究会活動は下記の通りであった。

1) 研究発表の場の拡大 – 年次大会の補完を目指した研究発表の場の検討。 – 地方開催戦略の年次大会に対し、会員の多い首都圏を中心とした東京開催を検討。 – 学会としてのフォーマルな年次大会に対し、「デジタル」なICT技術を活用する方針の模索。 (2011年度)

2) 夏季研究発表大会の開催 – 7月28年(土)東京工業大学 – 産業界からの参加と、DiGRA JAPANの広報を考慮した、土曜日ワンデイ、ワントラックでの開催。 – 広く情報を公開するための、予稿集の電子化web掲載と、Ustreamによる全セッション配信アーカイブ化。 – コンパクトな運営でマニュアル化を進め、継続が容易な体制作りを行う。 – 会場が満員となる盛況で高評価であった。(2012年度)

3) 研究会活動 2011年度 – ゲームメディア研究会第3回「ゲームメディアの誕生と成長」 – ゲームメディア分野のSIG設立へ向けた論文化の推進。(2012年度) 2012年度 – 「3DC安全ガイドラインに基づく、快適な立体視ゲームの作り方」研究会。Ustream配信。 – Ustream配信の定常化を計画。 – ゲームデザイン研究会2回。 – 「メディアの変遷とゲーム会社の対応」研究会。 – CEDEC2012への参加。

4) 委員会活動 2011年度 – Skypeによる定例会議の実施。 2012年度 – Skypeによる定例会議の実施。 – 学生フェローの設置と参加。 – SIG(Special Interest Group)の設置と開設準備。

5) 研究委員会からの情報発信 – Wikiによる情報サイトの試作。(2011年度) – 研究委員会活動のためのドメインの取得:digra-j.netレンタルサーバーによるサイトの立ち上げ。 – 夏季研究発表大会での各種アナウンスの効率化。(2012年度)

 

山口理事・編集委員長より、編集委員会の活動報告があった。編集委員会による活動は下記の通りであった。

1) 論文誌の刊行 -第4巻第2号、第5巻第1号を刊行(2011年度) -第5巻第2号、第6巻第1号を刊行(2012年度) 約9ヶ月遅れ -第6巻第2号編集作業中(2012年度)

2) 印刷費削減 -第5巻2号より約30万円削減の556,395.-。(2012年度)

3) 「Game Business Japan」連載 -本大会告知(2012年度)

 

中村副会長・広報委員長より、広報委員会の活動報告があった。広報委員会による活動は下記の通りであった。

2011年度

1) 広報委員会、広報委員の任命 2011年4月- 藤本徹氏(東京大学情報学環)と、三宅陽一郎氏(株式会社スクウェア・エニックス)を広報委員として任命。定期的に広報委員会を実施。 各種研究会開催などの告知は関東地域は藤本委員が、関西地域は中村委員長が担当。

2) ニュースレターの発行 2011年4月-2012年3月までの間に定期的にニュースレターの発行を進めた。そのうち、年次大会前には、同大会について取り扱った特別号なども配信した。

3) 年次大会広報 2011年8月11日より、日本デジタルゲーム学会2011年次大会の広報を展開した。2012年2月3日のリリースは、4Gamers、Pixiv、MMOINFOなど複数の商業サイトなどに掲載された。

2012年度

1) ニュースレターの発行 2012年4月-2013年3月までの間に定期的にニュースレターの発行を進める。年次大会前には、発表者応募期と参加者応募期で2度にわたり特別号も配信した。

2) 広報委員会の開催 Skypeによる広報委員会を定期的に開催。

3) 年次大会広報 実行委員会からの協力を得ながら2012年10月29日より、日本デジタルゲーム学会2012年次大会の広報を展開した。2013年1月23日のリリースは、4Gamers、Yahoo、RBB Today、Animeanimeなど複数の商業サイトなどに掲載された。

4) 公式ホームページの見直し 藤本広報委員を中心に、公式ホームページのデザインについて見直しを進め、サーバーアプリケーションのアップデートは完了今後サーバー移行を期末までに完了させる。

5) Inside誌にDiGRA、IGDA、CEDECの特別記事 遠藤研究委員会担当理事と三宅会員、小野会員が参加した特別記事を掲載し、DiGRA、IGDA及びCEDECの違いに関する認知向上を図った。(2012年9月)

6) 大会開催地域での広報活動を容認 DiGRA Japan2012年夏季研究発表大会並びに日本デジタルゲーム学会2012年次大会の開催地域ごとの特設ページの開設を容認。これまで以上に地域の特色を生かした広報展開を実現。

7) 国際カンファレンスへの告知協力 京都で開催された、デジタルゲーム保存に関する国際カンファレンスの告知協力をおこなった。

 

第二号議案:2013年度活動計画

細井会長より理事会の活動計画について報告があった。理事会の活動計画は下記の通りである。

1) 規約に基づく学会活動を確立するために、改訂規約の運用上の課題を引き続き精査する。

2) 役員選挙規定に基づき、年度内に会長および理事選挙の実施に向けた作業を開始する。

3) 「地域研究会」の設置を推進する。

4) ひきつづき年次大会の定例化を推進するために、開催条件について必要な協議を行う。

 

遠藤理事・研究委員長より研究委員会の活動計画について報告があった。研究委員会の活動計画は下記の通りである。

1) 委員会活動 – Skypeによる月例会議の開催。 – SIGの活動、研究会開催への支援機能及び体制の強化。

2) 夏季研究発表大会 – 8月31日(土) 東京工芸大学中野キャンパス – 予稿集の完全電子化、web公開。 – Ustreamによる全セッション配信とアーカイブ化。

3) 研究会活動 – ゲームメディア研究会の開催。 – オーラルヒストリーの収集。

 

山口理事・編集委員長より、編集委員会の活動計画について報告があった。編集委員会の活動計画は下記の通りである。

1) 学会誌第6巻第2号(2012年9月発行)、第7巻第1号(2013年3月発行)の刊行を行う。 – 当面6ヶ月程度までの遅れにとどめたい。

2) 会員からの投稿数を増やすために、学会誌論文公募を積極的に行う。

3) 査読期間短縮のため、編集委員の増強をはかりたい。

4) 既刊分を含め学会誌についてCiNii(NII論文情報ナビゲータ)への掲載を行いたい。 -研究成果を広め学会のプレゼンス向上をはかる -条件 1論文1050円(会員メリットの維持)。「会員無料」は当面見送りとし、継続検討  (システム対応・コスト負担)。著作権は学会帰属だが著者への通知は要 (オプトアウト)。

5) 文字起こし作業の外注化を行いたい。 -編集委員の負担軽減+発行の迅速化

6) 年間20万円程度と予想 -印刷費削減分の一部を充当できないか  当面、2012年大会ゲーミフィケーショントラック  文字起こし費用3万円程度

 

中村副会長・広報委員長より、広報委員会の活動計画について報告があった。広報委員会の活動計画は下記の通りである。

1) ホームページリニューアルの実行 藤本広報委員を中心にXoopsから、別のシステムへの移行を実施。より簡便で使用しやすいサイト構築と運営を開始。

2) 年次会及び分科会広報の充実 月1回を目安としたニュースレターによる広報で、必要時に適宜、年次会及び各種分科会の広報を展開する予定。

3) 国際連携の進展 Digital Interactive Game Research Associationや関連の学会との連携を強化。2013年度5月に京都で開催予定の国際日本ゲーム研究カンファレンスなどでの協力。

4) 研究大会の主催地域での独自広報の容認

 

◆第三号議案:2011年度決算

福田事務局長より、渡辺修司監事(立命館大学)と尾鼻崇監事(立命館大学)により、2011年度決算について会計監査が実施された旨伝えられた。その後、尾鼻監事より会計監査をおこなった2011年度貸借対照表、2011年度収支計算書について報告があり、適切に処理されていることを確認した。

 

◆第四号議案:2012年度予算の執行報告

福田事務局長より、2012年度の予算ならびに中間執行報告があった。

 

◆第五号議案:2013年度予算案

福田事務局長より、2013年度の予算案について報告があった。

 

◆第六号議案:会長および理事選挙の実施方針について

細井会長より、昨年度策定した新規定ならびに選挙規定に従い、来年度会長および理事選挙の実施方針について報告があった。選挙管理委員会の組織化のため、遠藤理事、中村副会長、藤本広報委員、三宅会員、福田事務局長の5名が選挙管理委員として指名された。選挙規定に従い、会長により選挙管理委員を招集し、第一回選挙管理委員会を近日中に実施し、そこで互選により選挙管理委員長を決定することとなった。

選挙のスケジュールは下記の通り、実施していくこととなった。

1) 選挙告示:2013年4月中旬まで

2) 会長及び理事適任者の選出:2013年6月中旬まで

3) 投票期間:2013年7月

4) 理事会・総会による新役員選出:2013年10~12月

 

◆質疑応答

細井会長より、質疑応答に移る旨伝えられ、質問・意見を求めた。会員からの質問・意見は特になかった。

 

◆議決

細井会長より、全議案について決議を確認するため、総会参加者に対して挙手を求めた。ほぼ全員より挙手があったため、賛成多数として本仮総会の全議案について議決が決することとなった。その後、細井会長より仮総会の終了の宣言が行われた。

 

以上