投稿日:2022年1月14日 / 更新日:2022年1月15日


本学会が初めて主催したDiGRAの国際年次大会であるDiGRA2007の記念座談会へのご登壇をはじめ、本学会に多大な貢献をいただいてきた上村雅之先生(立命館大学ゲーム研究センター研究顧問)が、2021年12月6日にご逝去されました。 

上村先生は、任天堂のファミリーコンピュータやスーパーファミコンなどの開発責任者として、デジタルゲーム産業の形成と発展において重要な役割を果たされてきましたが、同時に、ゲーム関連の研究や教育を推進するべく、大学にその活動領域を広げた最初期のゲーム業界出身者でもありました。現在、上村先生の元から巣立っていった多くの若手が、ゲームやコンテンツ業界で活躍するとともに、高等教育機関でゲーム研究や教育に携わるようになっています。 

上村先生は、本学会においても積極的に研究成果をご発表されており、2013年には学会賞を受賞されました。さらに、本学会も共催している国際カンファレンス「Replaying Japan」において主導的な役割を果たされ、世界のゲーム研究全体に対しても多大な貢献をなされました。 

これまでの上村先生の思慮溢れるご指導に深謝いたしますと同時に、心より追悼を申し上げます。 

日本デジタルゲーム学会 
 会長 中村彰憲 
 理事一同