投稿日:2008年9月26日 / 更新日:2013年3月27日
同人ゲームの潮流① 「同人ゲームの過去、現在、未来」
(DigraJ公開講座08年09月期)
近年、個人やグループが制作し頒布する「同人ゲーム」が社会的な注目を集めている。「ひぐらしのなく頃に」や「東方プロジェクト」のように、コミックマーケットやニコニコ動画などでファンコミュニティを形成するとともに、家庭用ゲーム・マンガ・アニメ・映画などにメディア展開され、成功を収める作品も登場している。
これらの作品とこれらが制作される場は、独自のロジックを有しており、日本発のゲームの未来について考える上で、開発者・研究者に重要な示唆を与えるものとなっている。しかし、それらが開発・流通・販売・評価される「場」が見えづらかったこともあり、その理解は多くの場合断片的なものにとどまっていた。
そこで本研究委員会では、「同人ゲームの潮流」というシリーズを企画し、数回にわたりわが国の同人・インディーズゲームの全体像について報告を行う。
第1回の今回は、2名のゲーム研究者が、
– 同人ゲームの代表的事例、その歴史
– 開発/流通/頒布(販売)/評価の「生態系」
– 同人と商業の関係
– ヒットの背景
– アメリカのMODカルチャーとの比較
– 開発・流通上の問題と可能性
などについて、東浩紀や新清士、エリック・フォン・ヒッペルらの研究を参照しながら、広く同人ゲームに関心を持つ方に向けて導入的な解説を行う。
同人ゲームに関心を持つ研究者や開発者、同人ゲーム開発者・流通関係者、学生の皆さまにご参加をいただき、活発な議論を行うことができれば幸いである。
<概要>
■講師:
井上明人(国際大学GLOCOM 研究員/助教)
七邊信重(東京大学大学院情報学環 特任助教)
■司会:
三宅陽一郎(株式会社フロムソフトウェア)
■開催日時:
2008年9月26日(金) 18:00開始 20:00終了
■場所:
東京大学本郷キャンパス 工学部新2号館9階 92B教室
(地図)http://www.u-tokyo.ac.jp/campusmap/cam01_04_18_j.html
■定員:
120名(予約が定員に達した場合、当日参加受付はありません)
※会員の方はなるべく早くのご予約をお願いいたします
■参加費:
日本デジタルゲーム学会正会員・学生会員・賛助会員(一口あたり代表者3名まで):無料
非会員:1,000円
(当日 受付にてお支払いください)
■懇親会
公開講座終了後、会場において軽食とお飲み物を用意し、簡単な懇親会を開催する予定です。
会員間の交流を図るまたとない機会です。皆様の奮ってのご参加をお待ちしております。
※懇親会費として別に1,000円を頂戴いたします(日本デジタルゲーム学会会員含む)。