投稿日:2022年2月10日


 立命館大学ゲーム研究センター(RCGS)は、2022年3月5日と6日の両日、マサチューセッツ工科大学、スタンフォード大学、ワシントン大学、京都精華大学と協働して、コロナ禍におけるゲームとナラティヴ研究の最前線をテーマとしたオンラインの学術カンファレンスを開催いたします。

 コロナ禍の現状において、デジタルゲームは「巣ごもり」消費の代表格として非常に重要な役割を果たしてきました。他方で、現代を代表する文化資産としてゲームやマンガ、アニメーションを研究、保存する活動も世界中で拡がっています。立命館大学においては、1998年に京都府および京都リサーチパークとの産学公連携によって発足したゲームアーカイブ・プロジェクトを嚆矢としてゲーム研究とゲーム保存の活動を進めてきました。そこで本カンファレスは2日間にわたり当センターと連携している国内外の研究者とともにその研究成果を発表いたします。

 初日のオープニングセッションでは、ゲーム引用をテーマとしたパネルディスカッションをおこないます。近年、ゲーム研究において、引用の仕方や形式などゲームを正確に参照する方法に注目が寄せられています。本セッションでは、ゲーム引用の現状や特有の問題を出発点に、日本でのゲーム引用の現状について開かれた議論をおこないます。

 これに続き、ゲーム保存活動を北米で牽引しているスタンフォード大学のヘンリー・ローウッド博士とワシントン大学ジン・ハ・リー准教授、そして国内から京都国際マンガミュージアムを運営する京都精華大学の吉村和真教授をお招きして、それぞれがどのような取り組みを紹介するとともに、ゲームだけではなく、マンガやアニメーションを含むメディア芸術分野における研究協力や保存の実践協働、そして国際連携のあり方を模索します。

 また、2日目は、インタラクティヴ ・ナラティヴをテーマとしたセッションをおこないます。ゲームが有するインタラクティヴ・ナラティヴは、現在、様々な媒体やテーマパークなどへ応用されるようになっています。特に、特定のテーマを埋め込んだアトラクション等でのユーザー体験は「Highly Curated Commercial Environment」のもとに実現しており、その研究も進展しつつあります。今回は、サイバースペース、eスポーツの次の領域としてこの分野の研究に取り組む第一人者であるマサチューセッツ工科大学のT.L. テイラー教授にこの新しいテーマの意義と概要、そして研究の最先端を報告いただき、あわせてRCGSにおける研究成果についても発表いたします。

Digital Entertainment Conference 2022:Advancing Digital Game Research Beyond COVID-19
「コロナ禍を超えて進展する世界のゲーム&インタラクティヴ・ナラティヴ研究」

  • 日時:2022年3月5日(8:30~12:30) 3月6日(9:30~12:30)
  • 形式:オンライン
  • 主催
    • 立命館大学ゲーム研究センター(RCGS)
  • 共催
    • ITコンソーシアム京都(クロスメディア部会)
    • デジタルアーカイブ学会(JSDA)「関西部会」
    • 日本デジタルゲーム学会(DiGRA Japan)

登壇者(順不同・敬称略):

【招聘者】
T.L.テイラー(マサチューセッツ工科大学)、ヘンリー・ローウッド(スタンフォード大学)、ジン・ハ・リー(ワシントン大学)、ステファノ・グアレーニ(マルタ大学)、ポール・マーティン(ノッティングガム大学寧波校)、エリック・カルトマン(カリフォルニア州立大学チャンネルアイランド校)、吉村和真(京都精華大学)

【主催者】
マーティン・ロート、福田一史、井上明人、川﨑寧生、細井浩一、中村彰憲(モデレーター)

【登録方法】参加希望者は3月4日の17時までに、下記URLからご登録ください。

https://zoom.us/webinar/register/WN_vNRMUao_QSSpn57hqFcUwA

カンファレンス詳細スケジュール

【DAY ONE(3月5日)】

  • 08:30~9:30 パネルディスカッション「ゲーム引用(citation):なぜ重要なのか?」
    • ステファノ・グアレーニ、ポール・マーティン、エリック・カルトマン、福田一史(大阪国際工科専門職大学)、マーティン・ロート(モデレータ)
  • 09:30~10:10 キーノート①:コロナ禍におけるデジタルゲーム保存とその展開
    • ヘンリー・ローウッド
  • 10:15~10:55 キーノート②:ゲーム開発資料の保存とその意義
    • ジン・ハ・リー、井上明人
  • 11:00~12:30 パネルディスカッション「ウィズコロナ期におけるデジタルゲーム保存においてKYOTOは世界でどのような役割を果たせるか」
  • 吉村和真、ヘンリー・ローウッド、ジン・ハ・リー、細井浩一、中村彰憲(モデレータ)、他

【DAY TWO(3月6日)】

  • 09:30~10:10 キーノート③「Playing Disney: Experience and Expression in the Land of Curation」
    • T.L.テイラー 
  • 10:15~10:55 経過報告:日本におけるテーマパーク体験:半構造化面接調査
    • 川﨑寧生
  • 11:00~12:30 パネルディスカッション「未開拓領域:テーマパークで探るプレイカルチャーとその展望」
    • T.L.テイラー、川﨑寧生、宮脇正晴、マーティン・ロート、 中村彰憲(モデレータ)



投稿日:2022年2月3日


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日本デジタルゲーム学会 ニューズレター  第150号
2022年2月3日 (年次大会直前号)
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◇このニューズレターは日本デジタルゲーム学会正会員・学生会員・賛助会員の
方々にお送りしております。
レイアウトが崩れている場合、等幅フォントでご覧ください。

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【1】日本デジタルゲーム学会 第12回年次大会 [2/11-12 オンライン開催]
   参加申込 締切間近 [2/7]
【2】第12回年次大会 基調講演情報公開
【3】2021年度 年次総会もオンラインでの開催になります [2/12 10:20-]
【4】ゲームスタディインタビューズ vol. 3
    「ゲーム技術を研究するということ」公開中
【5】「Ludo-Musica II ~ ゲームのための音楽/音楽のためのゲーム」
   オンライン開催中(2/28)
【6】『デジタルゲーム学研究』投稿規定改訂のお知らせ
【7】「日本でゲーム研究を専攻できる大学院・大学リスト」等
   「ゲーム研究関連リスト」 移転のお知らせ
【8】「デジタルゲーム学研究」はJ-STAGEにて公開されています
【9】学会誌自由投稿論文・記事募集のお知らせ
【10】賛助会員のご案内
【11】広報委員長代理のひとごと
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(さらに…)

投稿日:2022年1月20日


 下記のとおりゲームアーカイブ推進連絡協議会2020年度第2回セミナーを開催します。ゲームアーカイブ推進連絡協議会では、ゲーム所蔵館のノウハウ共有、データベースの活用などといった連携強化を目的に活動を行っています。
今回のセミナーでは、2021に設立されたNPO法人日本PBMアーカイブスの活動についてのご講演を、スクウェア・エニックスの開発資料を管理する新プロジェクト“SAVE”に関するご講演をしていただくことになっております。ぜひともご参加いただけますよう、お願い申し上げます。

◆講演者
中津 宗一郎(株式会社角川春樹事務所)
三宅 陽一郎(株式会社スクウェア・エニックス)
小林 一弘(株式会社スクウェア・エニックス・ビジネスサポート)
松永 圭一郎(株式会社スクウェア・エニックス・ビジネスサポート)
阿部 拓人(株式会社スクウェア・エニックス・ビジネスサポート)

◆日時・場所
2021年1月22日 13:00〜16:30(予定)
於 Zoom

◆参加方法
下記より2021年1月20日までにご登録下さい(セミナー当日までに参加方法を記載したメールを当方よりお送りします)。
https://forms.gle/SSLma4vH28kjZdAq7

投稿日:2022年1月14日


Professor Masayuki Uemura (Research Advisor, Center for Game Research, Ritsumeikan University), who had made significant contributions to DiGRA Japan, passed away on December 6, 2021. 

Professor Uemura played a vital role in the formation and development of the digital game industry as a developer of Nintendo’s Family Computer and Super Nintendo Entertainment System (SNES). He was also one of the first people from the game industry to expand his activities to academics to promote game-related research and education. At present, many of the college graduates who had him as a research advisor are active in the game and content industries, while others became academics in-game research-related fields at higher education institutions. 

Professor Uemura has been actively involved in presenting his research at our conference, and in 2013, he received the DiGRA Japan Award. In addition, he played a leading role in the international conference “Replaying Japan,” which is also co-hosted by us, and made a significant contribution to game research in the world as a whole. 

We would like to express our deepest gratitude to  Professor Uemura for his thoughtful guidance to our association and extend our heartfelt condolences. 

We would like to express our deepest gratitude to  Professor Uemura for his thoughtful guidance to our association and extend our heartfelt condolences. 

Digital Game Research Association Japan 
President  Akinori Nakamura 
And Director of the Boards 


本学会が初めて主催したDiGRAの国際年次大会であるDiGRA2007の記念座談会へのご登壇をはじめ、本学会に多大な貢献をいただいてきた上村雅之先生(立命館大学ゲーム研究センター研究顧問)が、2021年12月6日にご逝去されました。 

上村先生は、任天堂のファミリーコンピュータやスーパーファミコンなどの開発責任者として、デジタルゲーム産業の形成と発展において重要な役割を果たされてきましたが、同時に、ゲーム関連の研究や教育を推進するべく、大学にその活動領域を広げた最初期のゲーム業界出身者でもありました。現在、上村先生の元から巣立っていった多くの若手が、ゲームやコンテンツ業界で活躍するとともに、高等教育機関でゲーム研究や教育に携わるようになっています。 

上村先生は、本学会においても積極的に研究成果をご発表されており、2013年には学会賞を受賞されました。さらに、本学会も共催している国際カンファレンス「Replaying Japan」において主導的な役割を果たされ、世界のゲーム研究全体に対しても多大な貢献をなされました。 

これまでの上村先生の思慮溢れるご指導に深謝いたしますと同時に、心より追悼を申し上げます。 

日本デジタルゲーム学会 
 会長 中村彰憲 
 理事一同 

投稿日:2022年1月13日


2月11日(金 ・祝)・12日(土)開催の日本デジタルゲーム学会第12回年次大会は対面型での開催を予定しておりましたが、新型コロナウイルス「オミクロン株」の流行状況の急激な変容に鑑み、完全オンラインでの開催に変更させていただくことになりました。

第12回年次大会では、With コロナ時代の研究活動を模索すべく対面型での開催準備を進めておりましたが、皆さまのご健康を最優先とし、オンライン開催への変更が適切と判断致しました。非常に判断が難しい状況下ではありますが、このような決断に至りましたこと、ご理解を賜れれば幸甚でございます。

今回の開催形式の変更に伴い、発表者、参加者の皆様の報告準備や参加方法にも影響が生じるかと存じます。深くお詫び申し上げます。


参加申込は以下のフォームからお願いしたします。
https://service.gakkai.ne.jp/society-member/auth/apply/DiGRA

画面上部に「オンライン参加登録システムにログインするためのIDとパスワードをお持ちですか?」という選択肢がございますが
・日本デジタルゲーム学会の会員あるいは、非会員で本システムに登録済の方は「はい」を選択してください。(会員のIDは1月中旬に配信のニューズレターの文末に記載しています)
・非会員で本システムに初めて登録される方は「いいえ」を選択してください。


大会に参加するには、参加費が必要となります。

参加登録フォームにて登録後、指定の方法(クレジットカード/口座振込)でお支払いください。

大会参加申込締め切りは2月7日(月)、支払い締め切りは2月8日(火)です。
締め切り日より翌日以降の申込、お支払いはできませんのでお早めのご登録をお願い致します。

申込後、自動返信メールにて、ZoomのURLや予稿集など大会参加者向け情報を掲載するwebページのURLをお送りいたします。(情報は随時更新していきます)

自動返信メールが届かない場合は、 conf12thあっとdigrajapan.org まで問い合わせをよろしくお願いいたします。(あっとは@に変更して送信下さい)


大会の詳細は、年次大会webページ

https://digrajapan.org/conf12th/

をご確認ください。

基調講演やプログラムなど、随時情報を公開していきます。

みなさまのご参加をお待ちしております。

投稿日:2022年1月8日


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日本デジタルゲーム学会 ニューズレター  第149号
2022年1月13日
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◇このニューズレターは日本デジタルゲーム学会正会員・学生会員・賛助会員の
方々にお送りしております。
レイアウトが崩れている場合、等幅フォントでご覧ください。

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【1】日本デジタルゲーム学会 第12回年次大会 [2/11-12]は
   オンライン開催となりました。
【2】日本デジタルゲーム学会 第12回年次大会 [2/11-12]
   参加申込 受付開始 [締切:2/7]
【3】日本デジタルゲーム学会学会賞の推薦(自薦・他薦)のお願い
     [締切:1/31]
【4】『デジタルゲーム学研究』投稿規定改訂のお知らせ
【5】「日本でゲーム研究を専攻できる大学院・大学リスト」等
   「ゲーム研究関連リスト」 移転のお知らせ
【6】「ゲームスタディインタビューズ Ver. 2
    ゲーム学研究におけるアートとデザイン」公開中
【7】「デジタルゲーム学研究」はJ-STAGEにて公開されています
【8】学会誌自由投稿論文・記事募集のお知らせ
【9】賛助会員のご案内
【10】広報委員長のひとごと
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(さらに…)