投稿日:2013年3月22日 / 更新日:2014年3月14日


○日本デジタルゲーム学会賞:馬場 章氏

受賞理由(抜粋)

馬場章氏は日本デジタルゲーム学会初代会長として、国際学会DiGRA2007を開催し、見事に成功させるなど、学会の立ち上げに多大な寄与をした。また、東京大学馬場研究室としてゲームの教育への応用に関する研究プロジェクトを主宰し、様々な成果をあげるとともに日本におけるデジタルゲーム学の礎を築いた。学問としての黎明期において、デジタルゲームに関する本格的な研究領域を切り開いた功績は非常に大きなものであり、日本デジタルゲーム学会賞の初回受賞者にふさわしい研究者である。

 

○日本デジタルゲーム学会若手奨励賞:七邊 信重氏

受賞理由(抜粋)

七邊信重氏は、多数の日本の同人・インディーズゲームの制作者への聞き取り調査を元に日本の自主制作ゲームに関する研究を数多く発表している。加えて、同分野の研究会を積極的に企画・運営し、同人・インディーズゲーム開発者間の情報交換、ネットワーク作りに携わるとともに、同人・インディーズゲーム開発者の拡大・技術力の向上など活動を継続して行っている。また、DiGRA2007において事務局長の大任を勤め上げ、日本のゲーム学研究の立上げに大きな寄与をした。本学会の若手奨励賞を授与するにふさわしい研究者であり、本賞の受賞を契機として一層の飛躍が期待できる。

 

○日本デジタルゲーム学会若手奨励賞:井上 明人氏

受賞理由(抜粋)

井上明人氏は、大学在学時の2002年より個人でのゲーム研究/評論サイト”Critique of Games”を運営し、「ゲームとは何か」、「ゲーム性とは何か」に関する独自の探求を続けつつ数多くの論考の発表、および活発な講演活動を行っている。それらの成果は、本学会における理論水準の向上、活発な議論に直結しており高く評価されるべきである。加えて、学会誌『デジタルゲーム学研究』の書評担当としても、幅広い分野に対して数多くのゲーム関連本を渉猟しつつ学会員に紹介し、学会の議論水準の向上に寄与した。以上より、本学会の若手奨励賞を授与するにふさわしい研究者であり、本賞の受賞を契機として一層の飛躍が期待できる。